能取岬へ向かう、あの道へ...

卯原内のサンゴ草群生地を出て、国道238号、道道76号で能取岬に向かう。

昨年まではダートが残っていた道道76号も舗装が完了し、快走路になった。

海沿いの崖下を登って行くダートが一昨年までのルートだ。

空は晴れ渡り、岬の先端までがくっきり見える。

日差しが強くなってきた...

Z4Mの色が海と同じ色に見えた。

この道のすばらしさは行ってみればわかるだろう。

このようなロケーションの道はあまりないのだ...

ここだ...

この道が好きだ。

空の蒼、そして海...

海に向かうアスファルト...

そして広がるみどり。

昨年のすばらしい風景はこちら...(こんな風景には二度と出会えないかも...)

能取岬灯台である。

私が思うに、なかなか男前な灯台なのである。

知床半島がくっきり見えた。

かなり気温が上がって、夏の気候のようだ。

9月だが秋を感じない能取岬の風景だった...

オホーツクの海は透き通っていた。

能取岬の下は厚い岩盤である。

しかし暑い...

岬を歩き回ると結構な距離を歩くことになる...

この道、いままでなんど歩いただろうか...

海へ続く道で...

海へ続く道...

ボクはこの道をそう呼ぶ...

海に吸い込まれそうに下っていく道...

蒼い空にシーラス。

ずっと見ていたい風景...

美幌峠の風景は去年には及ばないが、それなりにすばらしい風景だった...

風景はともかく、Oh!さんも私も腹ペコだった。

道の駅の食堂に駆け込み自販機で食券を買おうとしたら、15時で終了!販売機は止まっていた。困っていたら、社長さんらしき人物が「何食べたいの?」「豚丼とかならできるよ!」と言ってくれた。

さすが社長商売がうまい。カウンターのおばさんは時間外労働?で苦笑い。ということで、豚丼にありついておなかも満足。

一日の終わりをトドワラで...

道道885、150、775、863号経由で一気に野付半島を目指す。100Km以上の道のりだ

が、北海道には100Km先のスーパーを示すカンバンがあるくらいなのだから...

このあと、「野付半島まで行って夕陽を見よう!」などという無謀な計画なので、ゆっくりもしてられないノダ。

これからこの道を下っていくことを思うと、ドライブ好きとしてはわくわくしてくる。

美幌峠から湖畔へ下っていく。

前方はオールクリア。

爽快なドライブだ...

美幌峠から113Km走って、野付半島ネイチャーセンターに到着。

もう日は暮れかけている。

空には雲が広がり薄暗くなっていた...

ネイチャーセンターからトドワラへは1Km以上の道のりを歩く...

カメラを持って歩き出した...

トドワラに到着して驚いた。桟道が無い。途中で途切れてしまっている...

昨年訪れた時のトドワラを見て欲しい。昨年は一周できた通路が無くなっているのだ...

気を取り直して、違う方向から桟橋を歩く...

どんよりした雲が今にも落ちてきそうな天気だった。

昨年も、トドマツの亡骸が減ってきているように思ったが、今年はとうとうほとんど無いに近い...

この風景は、トドワラの観光地としての終末の風景かもしれない。

数少ないトドマツの名残...

垂れ込める雲...

地平線近くから漏れるひかり...

野付湾越しに、尾岱沼の集落が見える...

その街の像は砂漠で見える蜃気楼のように揺らいでいた...

桟橋の端に立つ。

稀有な風景を見せるトドワラだが、ここに来るのはこれが最後になるのではないだろうか...

去年見た風景は、太陽の光と雲に助けられたこともあってすばらしい光景だった。

だが、トドワラ自体の存在は風前の灯だ...

なんともいえない空虚さを感じてトドワラを後にした...

トドワラは無に帰るが、そこに野付湾は残る。

さらに未来は、砂嘴で出来た野付湾を無きものにしてしまう...

あらかじめ決まっていることなのだ...

これは?

北海しまえびだ!

こいつが食べたかったのだ...

季節的にもう食べられないと思っていたが、予想外のうれしさ。

ゆでるとこのように、赤い縞が出てくるのが北海しまえびなのだ。

お味も美味でした。ビールと合います。

炊き込みご飯の上にいくらが載ったいくら丼。

これも美味しかった~ 9月で良かった。

しゃけはここのすぐ近くの標津川に遡上してくるのだそうだ。

疲れてこのあとすぐに就寝となった。

そういえば去年はすばらしい雲が出ていた...

ちぎれた雲が空に浮かんでいた。

今日はすじ雲だ。

暑いけれど、雲だけは秋らしいな...

巻雲(けんうん)のことを学名でシーラスと呼ぶ...

そのシーラスが広がる広い空だった...

シーラスが美しい...

しかしそのシーラスは、天気が悪化する前兆でもあるのだ...

夢中でシャッターを切っていた...

このイメージを脳裏に刻んでおくために。

蒼い空、風に流れていくシーラス。

海に続くアスファルトからホワイトのS2000が現れた...

突き抜けるエンジンサウンドを残し、空へ駆け上がっていった...

急ぎ足で、美幌峠

能取岬から美幌峠に直接向かったが結構時間がかかり、3時を過ぎていた...

やはり北海道は広い...

尾岱沼温泉で北海しまえび

この日は尾岱沼温泉に泊まった。

当初は稚内に宿をとっていたのだが、力尽きて温泉だけ入るつもりで訪ねた、尾岱沼温泉シーサイドホテルに部屋があったので宿泊することにした。

遅くにチェックインしたので、食事は用意してもらえないと思ったが、野付湾に面した露天風呂(日本本土最東端の露天風呂とのこと)から出てみると食事の用意が出来ていた。安い宿泊料金だったのに(7,000円)結構豪華!