冬の終わり、九州の旅 2007/03 九州
 

北九十九島の絶景 長串山から...

冷水岳の山頂(304m)を目指す...

冷たい風が雲を変える。

天を駆ける龍があらわれた...

平戸大橋から国道204号から県道221号、また国道204号に戻り江

迎町で県道18号を進む。

鹿町町あたりから、海岸線には小さな無数の小島が浮かぶ北九十九島(きたくじゅうくしま)の風景が広がる。

この北九十九島の絶景を見下ろすのが長串山(234m)である。この山へのアプローチ道路は複数あるが、

今回は山側から回り込んで登って行った。

突然青い海が見えて来る。おぉ!と声が出た...

九十九島は、佐々川河口を境として北側を「北九十九島」、南側を「南九十九島」と呼ぶ。

本当にこの天候に、ここに来れたことを、天に感謝しなければならない。

九十九島は、長崎県の佐世保市、鹿町町、平戸市にかけての北

松浦半島西岸に連なるリアス式海岸の群島である。島の総数は

現在公式には208とされている。

長串山を下って県道18号を南下する。本土最西端神崎鼻を目指す。

途中で冷水岳公園の看板を見て立ち寄ってみることにした...

駐車場からは風景は見えなかったが、展望台に出てみると九十九島のすばらしい展望が広がっていた。

冷水岳公園(ひやみずだけこうえん)は、九十九島を一望できる展望台をはじめ、野外ステージや遊具広場などが整備されている広大な公園。4~6月には、芝桜やツツジが咲き乱れるという...

南方の佐世保方面を望む。

冷水岳公園

佐世保港方面を望遠で望む...

入り組んだ海岸、深い水深...天然の良港なのだろうな...

右手彼方に旧海軍の煙突のような通信設備が見えていた。

雲の動きで色彩がめまぐるしく変わる...

右正面の山は、平戸島の川内峠だろうか...

この長串山公園は4月中旬から下旬にかけて10万本のつつじが咲き乱れるそうだ。

一面に咲いた花が、長串山の西の面を赤や桃色に染めるらしい。

その風景も一度この目で見てみたい。

この蒼い空、青い海に点在する緑の島々...

あぁ、ここに来れてヨカッタ...

長串山の頂上付近にある長串山公園である。

この公園からの北九十九島の眺めはすばらしい。

対岸に見えるのは平戸島である。

海を望む、冷水岳からの風景

冷水岳山頂は330m

そこから一気に海に向かって下る。

突然視界が開けた...

ここは絶景だ!

クルマを降りて風景を愉しむ。

ガードレールは錆びているけど、この道路からの眺めはすばらしい...

クルマをここにとめて、読書に励む人がいた。

いい感じ...

レンガ造りの展望台にあった案内板。

いやにあっさりしたつくりだったが、写真を見る参考にどうぞ!

日本本土最西端への道

展望台の真下には、芝生の広場が広がる...

自分はこういう風景がなんとも好きなのだ...

何でもない景色だが、心がスカッとしてくるんだな。

海へ向かって下る

冷水岳公園の展望台から駐車場へ下る道...

正面下には次の目的地、本土最西端神崎鼻がある。

冷水岳を下り再び県道18号を南下。

すぐに日本本土最西端のカンバンが見えてくる。

カンバンにしたがって右折。

そしてこれが、日本本土最西端地への入り口である。

日本本土最西端 神崎鼻の風景...

神崎鼻(こうざきばな)の海岸線に出る...

海がきれい!爽快に晴れ渡っていた。

正面には平戸島が広がる...

逆光で九十九島を見下ろす。

山々が突然水没したような感じで、島が出来ている...

しかし、これほどいい感じで晴れてくれるとうれしくなる。

Webで見た、神崎鼻の写真はどれも曇りばかりだった。

期待がふくらむ。

正面に見えるのは平戸島だが、正面の山は平戸風力発電所から見えた山々である。ちょうど逆の方向から見ていることになる。正面は白岩岳(272.9m)、奥が屏風岳(394.4m) 海に浮かぶのは、下枯木島である。

この街の街灯にはこのようなカンバンまで付いていた...

日本本土最西端へのラストワンマイルはこのような道...

神崎鼻は公園として整備されている。

公園の入り口の駐車場に到着。

案内のカンバン。

日本本土最西端訪問証明書なるものが貰えるそうだが、とーぜんそんなものは貰わない。どうせ、整理の悪い私はゴミにしてしまうのが落ちだからだ...

さて、とうとう日本本土4極を制覇できる。

岬へ向かおう。

海岸線沿いに遊歩道が続く...

最西端のモニュメントが見えてきた。

ここが日本本土最西端の地である。

東経129度33分、北緯33度12分。

澄み切った西海の青い海が広がる...

このモニュメントの形状は何をイメージしているんだろう?

訪ねる前から疑問だったが、特に謂れを示すカンバンなどは無かった。

何も無いところだし、すぐ正面には平戸島が見えるので地の果てに来たという感じは全く無い。

澄んだ海を楽しみ、島々の風景を楽しむところ。

神崎鼻公園にて...

透き通る、青い海が広がる...

本土四端のなかで一番地味な場所なのだが、それがイイ。

この風景さえあればなにもいらない...

暖かいように見えるけれども、当日は寒波で非常に寒かったのです。

本土最西端のモニュメントをあとにして階段を登って行くと、階段の上には芝生の広場が広がっていた。

他に人はいなかった。なかなかきれいに整備された公園だった。

冷たい風が心地よかった。

この公園の一角には、タイルで出来た日本地図のモニュメントがあった。

いったいこれは何なのだろうか?

これは、四極交流盟約のモニュメントだった。

日本本土最端の4つの町、根室市、稚内市、小佐々町、佐多町の交流を記念するものである。

本土最西端 神崎鼻 長崎県小佐々町 東経129度33分

青い海が広がる海岸。

平戸島が対岸に見えて、「端」に来ている実感が無い場所。本土四端で一番マイナーな場所。

観光地化していないところがいい。

本土最南端 佐多岬 鹿児島県佐多町 北緯30度59分

「佐多岬ロードパーク」終点から15分ほど歩くと岬の先端の展望台に出る。

本土最東端 納沙布岬 北海道根室市 東経145度49分

ここは完全に観光地化していて、いつ行っても人がいる。みやげ物屋がいっぱい。

最東端に立って感傷にふけることもできないくらい...

本土最北端 宗谷岬 北海道稚内市 北緯45度31分13秒

ここも日の出から人の絶えることは少ない観光地...

私的には、いつもすばらしい風景を見せてくれる場所なのです。