この日の旅の終わりをどこで迎えるか?

悩んで決めた場所へ向かう。

空を見上げると、赤とんぼが飛んでいた...

夕暮れを迎える場所へ到着。

3年前は早朝にここに来た。

空の色彩は刻々と変わっていく...

ススキが風にそよぐ。

丘の向こうに落ちていく太陽。

雄冬岬を出て南へ進む。

暑寒別岳を主峰とする増毛山地がそのまま海に落ち込む海岸線は、荒々しい断崖絶壁が続く。

トンネルはかなりの部分で工事中だった。

美瑛の丘をめぐる...

すでに16時を過ぎていた。

黄色と緑、すじ雲流れる青い空に...

この木の名前が何だっていいじゃないか。

この丘を駆け巡るのがこんなにも気持ちいいのだから...

この風景の向こうには空港があるみたいだ。

飛行機が着陸して行ったから...

夕刻近くの丘に立つ。

別に、ここ美瑛ではとびっきりでもなんでもない風景だ。

それでも、どうしてだろう...

この風景は、心に残っている。

丘の上に並ぶ防雪林。

夕陽が空を染めだした...

日没後も空の色彩は変化していく...

印象的な一本の木と空のキャンバス。

しばらく何も考えず眺めていた。

雄冬岬からR451、R38、R237で内陸部へ...

3年ぶりの美瑛の丘を行く...

そして、9月8日の旅の終わり。

9月8日の太陽を見送る。

なぜか毎日夕陽だけは見れているな...

浜益の街でみさき食堂というお店に入った。

お昼は刺身の定食。ひらめが美味だったが、どうもこの食堂はラーメンが有名らしかった。「元祖浜ラーメン」とか言う名前だったと思うが、私が旅でラーメンを食べること

はほとんど無い。ラーメンとは、ほかに何も無いときに食べるものだ。

浜益のENEOSで給油。燃費は11.38Km/Lと良好。

国道451号線に入る。前方に小型の富士が見えた。

黄金山という山らしい。浜益の象徴とされる山で、標高約740メートル。その姿から「黄金富士」「浜益富士」とも言われているそうだ

国道451号はなかなかの快走路と思われたが、山間部は冬季の凍結でアスファルトがうねっていた。コーナーで挙動を乱して何度か怖い目にあった...

滝川市から国道38号に入って、富良野へ向かう。

写真は滝里湖付近を行くところ...

富良野から美瑛に入って、目指すは...

美瑛について向かったのは、美瑛川上流の白金温泉近く...

3年前に来たときは場所がわからず、2年前は土砂降りで断念。

ちょっと今まで縁が無かった場所である。

今回はしっかり場所も調べて尋ねたが、簡単な案内板も設置されていて、すでに知る人ぞ知る場所では無くなっていた。

美瑛の青池にたどり着く

やっとたどり着いたあこがれの青池は...

あんまりきれいじゃない...

確かになんとなく湖面は青いが、美しいターコイズブルーではなかった。もしかすると、あまり晴れていない日に行ったほうがきれいに見えるかもしれない。でも、実際湖畔や湖面はごみが多くかなり汚いのと、立ち枯れた木々も他人の写真で見た姿からはかなり痛んでいた。

まぁ、でも撮ってきた写真はこんな感じ。

雲が湖面に映りこんで、悪くは無いかな?

ちょっと期待しすぎて行ったかもしれないね。

藪をかき分け、クモの巣に絡まりながら写真を撮らなきゃならない場所だった。

もしかすると、朝夕にはもっとすばらしい色彩を見せてくれたりするのだろうか?

風景写真家もここを北海道の自然のようにその作品で取り上げているが、どうなんだろう。

地元の観光協会がここを観光地化しないのはなぜだろう...

ボクは、この温泉が溜まった死んだ池にはもう行かないと思うんだ。多分ね。

本当に美しい青い湖沼を見たければ、十二湖の青池を訪ねるべきだ。

友人のOh!さんの写真を見てほしい。

この青池は生きた池だ。魚が生息する本当の湖沼。その青さでも神の子池なんて目じゃない

さて、この日の旅をどこで終えようか...

Z4Mを降りて、丘に登る。

まぶしい陰影の風景。

冷たく吹く風

照らされた道路はどこまでも続くように感じた...