早春、海を巡る九州の旅 2009/3 九州
 

九州の西の果てをさらに南へ向かう。

早朝のフェリーで長島へ渡る。長島と島々を巡って、さらに南下。

国道3号を南へ進んで、どこへ向かうか悩んだが夕暮れを根占の西原展望所で迎えたかったので、大隅半島へ向かう事にした。

長島の美しい風景。夕暮れの錦江湾、そして開聞岳の風景を味わった一日だった。

早朝、長島へ...

4日目 2009年3月17日 天草から鹿児島へ、そして大隅半島へ向かう旅

牛深から長島蔵之元港へ向かうフェリーの始発は6:40だった。

ホテルは港のすぐ近くだったので、6時に向かえば十分だった。

6:19まだ夜明け前の牛深港。

空の色彩がきれいな朝だった。

長島海峡を渡る航路。

北東へ向かえば八代海である。

正面のとんがった山のような島は戸島。

6:20に乗船開始。一番乗りだった。

このフェリー第二天長丸は577トン、乗用車だけだと35台を搭載できる。

この便は最終的に乗用車3台トラック1台を積み込んで出航する。

フェリーを先導するように行く漁船が二艘。

潮流の速い長島海峡を行く。

長島は平坦な島ではない。

すべてが山深く、平地があまり無いような島だ。

うっすらと霧がかかっていた。

伊唐島は畑が広がるだけの島だった。

伊唐の港までの道は普通だが、それ以外の道は狭そうだったし、農作業で道を塞いでいたので島の散策は叶わず来た道を戻る事にした。

さて、6:40 出航だ。

太陽に向かって進む航路。

後部のデッキに移動して、牛深港を振り返る。

牛深ハイヤ大橋が圧倒的な存在感。

ぽっかり2つの雲が浮かんでいた。

蔵之元港が見えて来た。

牛深港に比べるとこじんまりした小さな港だ。

トイレに行きたかったのだが、フェリー港の出口はせき立てられるように追い出されるので、道の駅長島まで行った。

まず、トイレを済まして、これからの行き先を考える。

道の駅は営業していなかったけど、ヤギが海沿いの崖に放し飼いにされていた。

県道379号を北東へ向かう。

山深いワインディングが続く...

長島町の役場から県道47号へ入って、長島一番の絶景地針尾公園へ向かう。

ここは、ツーリングマップルをたよりに走っていると絶対迷う。ツーリングマップルが示している場所には針尾公園は無いのだ。完全に間違ったまま2009年版までずっと放置されているのだ。

でも県道47号には大きなカンバンが出ているので、それを頼りに進めば良い。

広大な畑の中を進んで針尾公園に着いたが、朝陽に煙って風景はイマイチ。

北へ向かう県道47号を見るとなかなか楽しめそうな道路が続いているので、フェリー港のある諸浦まで向かってみる事にする。

県道47号を終点まで走って、諸浦港に着いた。

快走路を期待したのだが、途中からブラインドコーナーの1.5車線路になってしまう。

ただ、拡幅工事が続いていたので近いうちに諸浦まで2車線の道になるだろう。

さて、次は伊唐島へ向かう。

伊唐大橋のたもとで少し休んで島へ向かう。

伊唐大橋は全長675mの斜張橋。タワーの高さは85mある。

農道とは思えないほど立派な橋だった。

さて、この先の島にはいい場所があるかな?

続いて行人岳に向かった。

393.7mの山頂まで道があり、天草の島々が望めると言う。

ここは長島の山岳信仰の聖地で、修験道の場だったそうである。その名残の山門がこれ。

夜明けの方向が目指す蔵之元港だ。

何とも言えない、夜明け前の空の色だ。

牛深漁港にはひっきりなしに漁船が入ってくる。

このフェリーは前方と後方どちらにもデッキがあって風景を楽しめる。

進行方向の風景は見えないフェリーが多いけれども、このフェリーは風景を楽しむにはいいフェリーだと思う。

6:39 夜明けだ。雲間から少し遅れて太陽が顔を出す。

牛深はあまり調べていなかったので、十分楽しめたとは言えないな。

そこは、次回の楽しみにしよう。

ほぼ定刻通りの到着。

さて、ここからどこへ向かおうか?

全く決めていなかった。

ちょっと霞んでいたのが残念だった。

でも妙に人が多い。しかも500m超の望遠レンズを付けたカメラがずらりと並ぶ...

聞いてみると、ここは2月中旬から3月にかけてツルの北帰行が観察できる場所なんだそうだ。

出水のツルがここを通って行くんだなぁ。