小暑末候、北の大地を行く 2011/7 北海道
 

宗谷丘陵を巡る...

駆け上がった峠から敏音知岳(ピンネシリ)が見えた。

北海道の峠にしては走りがいのある道。

「クルマ収集と超長距離貧乏ドライブ★札幌発★」の「ご」さんからの情報で道道785号へ向かった。

この道は、知駒山(526m)を駆け上がる峠道。ツーリングマップルには「全面舗装の快適ワインディングロード、晴れた日には遠くに利尻富士を遠望」と書かれていた…

夕来近くまで進んでクルマをとめる。

ここでゆうぐれを迎えたい。雲が風に乗って流れてく

太陽は礼文へ沈んでいく。

黄金の海。ただじっと海を見ていた

どうしてこんな立派な道がここに必要なのか疑問だったが、山頂付近に来てそれがわかった。

この最北の地の電波施設は全てここにあるのだ。TV電波は全てここに集約されている。

とびっきりとは言えない風景だけど、ここを走るのは楽しかった。途中で隼が勝負してきたが敵うはずもない。

前に行かそうと合図したが、なぜか抜いていかず追走してきて山頂付近でUターンしていった。

下りは、ツーリングマップルにあったように利尻富士が見えるのだろうと思ったが、見えたのは一瞬でしかも小さい。

サロベツに向けて高度を下げていく

そして、道道106号を再び北へ…

厚い雲のような霧の彼方に向かって走る。

稚咲内の道道404号との交差点を越えると…

太陽が、利尻富士が見えてきた。

毎年ここで写真を撮っている。毎年ゆうぐれを見れている。

でも写真はちっとも上達しないな… ボクがこの風景を写真におさめる価値なんて実は何も無い。

ボクが撮った写真なんてどうでもいい。

今年もこの場所で見た夕陽が、こころを揺さぶってくれたのは事実だから。

Z4Mと駆けてきただけなのに、何故にこんなに感動するんだろう…

道道583、645、256、121号、国道40号経由で道道972号を通って道道106号へ出る。


すっかり曇ってしまった。

今日はサロベツの夕陽は見れないだろう。

まぁ、そんな日もあるさ


オトンルイ風力発電所に再び向かったが、昼間と同じくプロペラ付近より上に厚い霧がかかっていた。昼間もこの付近だけ霧だった。もしかすると北へ向かえば天気は変わるかもしれない

雲間を縫うように落ちていく太陽

他の年と比べてとびっきりの風景とは言えないが、それでも来てよかったと思えるんだ

太陽が、礼文の上の厚い雲に消えて行くと、突然霧が利尻を包み出す。

淡い朱の空が、濃霧につつまれて行く

静かな夕来で。

日没と共に人は消えた。

霧につつまれる利尻富士をただ眺めていた。


そして日が沈んでいった礼文を見た… 今日の旅の終わり。