国道339号は、青森県弘前市から東津軽郡外ヶ浜町に至る一般国道である。ルートには龍飛岬附近に「階段国道」と呼ばれる片道362段の階段歩道区間があ ることで有名である。その国道339号で龍泊ラインと呼ばれる区間は、龍飛岬の階段国道上部(津軽海峡冬景色の二番だけが延々流れているところ)から小泊 の浜野交差点までの24Kmを言う。
この龍泊ラインのハイライトは2つある。
ひとつは眺瞰台から下っていくワインディングロード。龍飛岬を見下ろし、津軽海峡を隔てた北海道松前半島を望む風景。そして、日本海沿いを走る荒涼たるシーサイドロードだ。
龍飛岬の一番賑やかな場所で石川さゆりの歌声を聞いたら、眺瞰台へ向かって2車線の中低速のワインディングを駆け上がる...時々ニホンザルが路上にいるので注意が必要だ。
眺瞰台ではクルマを止め、その風景を楽しもう。津軽ドライブのハイライト、龍泊ラインの一番高い位置にある。すばらしい天気、風は無い。ブルーの海がかがやく...
眺瞰台から海を見下ろすと、
まるで海から龍が昇るように龍泊ラインがあった。
この昇竜のようなワインディングロードをこれから下って行 く。
それにしてもなんとまぶしい蒼い海か...
つぶやきながら、ギアをローへ。
少し緊張する龍泊ラインのダウンヒル。
眺瞰台から龍泊ラインのワインディングを下って行くと
海沿いに続く道を見下ろせる場所がある
ボクはこの場所から見る道の風景が好きだ
小泊の手前で再び峠を越えるまで、海沿いの道が続く
少し冷たい風を感じて、この道を走る気持ちよさは格別だ
終わりかけの夏の海は蒼く穏やかだった
高台から海沿いの道の風景を眺めて、再び旅を続ける
何処までもこの海沿いの道が続けばいいのに...
どうです、この道走ってみたくなりませんか?
龍泊ラインの小泊から眺瞰台までは、陸上自衛隊第9施設大隊が工事を行ったという。この道路の線形はとにかくダイナミックで他に類を見ないものである。シーサイドから一気に眺瞰台へと駆け上がっていくのを愉しむには、少々パワーのあるクルマのほうが良いかもしれない...
気持ちのいい風が吹く海沿いのワインディングの終点には、道の駅こどまりがある。ここで休息を取りティータイムもいいいだろう。
そして...
あなたは、このまま南へ向かって帰りますか?
いや、あなたは必ずもう一度この昇竜の道目指しアクセルを踏んでいるはずだ...
本州最果てのドライビングヘブン、昇竜の道、龍泊ライン。
霧の龍飛岬から龍泊ラインを駆け下れば
シーラスながれる青空だった
海からの風がすこし涼しかった
最果てを行く夏の旅
霧で十メートル先も見えなかった龍飛岬から龍泊ラインへ入ると青空が広がっていた。空にはシーラスが流れている北から天気は崩れるだろう。
この道は晴れていてもどこか寂しげだ。小泊から北は本州にあって本州で無い。津軽半島であって津軽ではない北の大地の海沿いの風景に近いそんな景観が続いている。
ここは最果ての地ではないのだけれど誰もが最果てを感じる道。そして山岳のように変化する気象。あなたは晴天にめぐり逢えるだろうか?