陽が津軽半島に傾いた頃、仏ヶ浦に着いた

夕凪の熱い風が吹いていた

この時間の仏ヶ浦には誰もいない

たったひとり海岸を歩いた

仏ヶ浦は恐山に向かう霊の入口と言われているそうだ

夜になると無数の青白い火の玉が飛んでくるらしい

ボクはそんなことは信じちゃいないけど

この不思議な幻想的とすら感じる岩礁の中にいると

少しは信じてもいい気がしてくる

次は、夜に来てみようか...