冬の終わり、九州の旅 2007/03 九州
 

野間岬へ向かう

枕崎から坊津へ向かう国道226号線は枕崎市外を離れると突然ローカルな雰囲気となる...

坊津は奈良時代から伊勢の安濃津(津市)、筑後の博多津(福岡市)とともに日本三津と言われています。当時中国への玄関口としての役割を持ち、唐の港、入唐道とも呼ばれ、遣唐使船の寄港地として栄えたそうです。

江戸時代には鎖国で貿易は長崎に限られたため、坊津は表舞台からは去りますが、薩摩藩はここを拠点に密貿易を行ったそうです。写真は今代鼻展望台から泊浦を見下ろしたところです。

坊津の町を過ぎて久志湾を越えると、今藤峠という眺望の良いところに出た。

天気がいまいちなのでさほど感動は無かったが、正面に見える沖秋目島やさまざまな岩礁がすばらしい風景を見せてくれるのだそうです。(実際見れなかったから良くわからんが...)

野間岬ウィンドパークへの道

野間岬ウィンドパークの風景...

3月の平日にここを訪れる観光客などいるはずも無い...

たったひとりで、さえない天気の風景を眺めた。

ここ野間岬では、毎秒6.4メートル(年間平均)の風が吹いいるそうだ。

現在10基の発電設備を設置されている...

順光でみるとそこそこ空は青い。

これは北を見た風景...

何も無い。

ほんとうに何も無いところなのだ...

なんとなく、うらぶれた気持ちになった...

吹上浜へ向かうR226

この日本最大の砂浜である吹上浜には特別な思いがあるのだ

が、なかなか天気がいい日に来れたことが無い。

この日も陽がかなり傾いた、しかもグレーの空の下、訪れることになった。

力の無い夕陽だが、海を照らし、陰影を作る...

開聞岳を後にし、国道226号で枕崎を目指す。

お決まりの、富士見PAからの開聞岳の眺め...

どうして富士見なんだろう?と思ったけど、簡単。

薩摩富士だからだ...

頼りない陽に照らされた海岸にかもめがいた...

吹上浜には誰もいなかった。

国道226号線、平崎あたりを走行中。

この国道はところどころ細い道(とは言っても1.5車線程度)が現れますがこの辺は最近改修されていい道でした。

坊津町の唐浦付近。

このあたりは幅員が狭くなるが、離合に困るような道でもない。

唐浦付近の坊津町秋目は唐招提寺を作った鑑真和上が日本へ上陸した地点なのだそうだ。

ふーん...

後藤鼻と呼ばれる付近。

犬が振り返って、こっちを見ていた...

鼻がつくところはたいてい岬で、沖秋目島とつながる部分がこの後藤鼻である。

ツーリングマップルに「時間の掛かる周遊ルート」とあったが、その通り全く時間が掛かるルートだった。

まぁ、これは三陸・陸中や長崎などのリアス式海岸をめぐる旅では仕方が無いことである...

まもなく野間岬へ到着だ。

沖秋目島をバックに今は無きZ4の記念撮影。

なんとなく、南国の雰囲気なのだが、それにしてもさびしい雰囲気。人っ子一人いません...

そろそろ、野間岬に近づいてきた...

この辺は2車線と1.5車線が交互に出てくる道が延々と続く。

野間池付近の集落から、野間岬ウィンドパークへ向かう細い道を行く...

ここはクルマが一台通れるだけの道路である。

空がグレーで景色は冴えない...

道の終点に到着...

Z4のはるか遠方に見えるのが野間岬の先端部である。

道自体はこの先もあるようなのだが、九州電力によって立ち入り禁止になっていた。

野間岬ウィンドパークの駐車場にはくじらのモニュメントがあった...

今走ってきた海岸線が背後に見える。

野間岬ウィンドパークの展望台に登ってみた。

ちょうど野間岬の先端部に太陽があった...

岬先端部へ歩こうとも考えたが、道は閉鎖されていてクルマでは行けないし、歩いていくにも草が茂っていて結構タイヘンそうなので止めた。

Webの情報では灯台から岬も行けることは行けるらしいのだが、かなり危険とのことだった。

野間岬ウインドパークを出て、今日のゴール吹上浜へ向かう。

28Kmのルートだ。

野間池港を出て、整備された道が続く...

小崎あたりの海岸線を行く...

アップダウンの続く海沿いの道だ。

グレーの空で気分はさえないが、のんびりと潮風に吹かれて走る...

突然1.5車線道に出る。

やはり全線整備はされていないようだ...

谷の山~大崩間は1.2~1.5車線道が続く。

R226は、高崎鼻を過ぎると再び整備された道になり、番所あたりで前方に浮かぶ2つの島と半島が見えてくる。

左が神ノ島である。正面は島ではなく半島である。崎ノ山という95mの山だ。

このあたりは天気が良ければ風光明媚かもしれない...

片浦辺りの風景。

淡々と走る...

黙々と走る...

まもなく吹上浜に着く...

吹上浜にて...

吹上浜は薩摩半島西岸47Kmに及ぶ広大な砂浜である。

鳥取、遠州灘とならび、日本三大砂丘のひとつと言われるが、砂丘と言うよりはどこまでも続く砂浜である...

広大に広がる松原の道を延々歩いていく...

さらに暗くなってきた...

陽はまだ空にあるのに...

野間半島で感じた、うらぶれ感が大きくなっていく...

このあと、薄暗い空の下、吹上浜を北へ向かう。R270は海岸線にはなかなか出ないが、海岸線に出て少し先にある江口浜にて今日のドライブは終了。