9月8日の稚内の日の出は5:03である。

ホテルを4時に出て30Km先の宗谷岬を目指して走り出す...

しかし天気予報どおり曇っており、空に星は無かった。

闇の中あまり期待せず、宗谷岬に向かうことにした。


宗谷岬にある旧海軍望楼に登って夜明けを待つ。

日本最北の宗谷岬灯台が光を放つ...

宗谷岬にはここで夜をすごしたクルマが数台並んでいた。霧こそ出ていないが、空は雲のベールに包まれている。

宗谷岬に降りていった。早朝5時20分だと言うのに、ずいぶん人が集まってきていた。

最北端の碑の前で記念撮影をするのは昼間と一緒。

本当の最北端、弁天島が最北端の碑の向こうに見える。

早朝の岬に宗谷岬の歌が流れる...

この歌は好きさ。岬の歌の中でいちばん。

本来の日の出の時間を少し過ぎて、うっすらとその姿を現した太陽。

この空ではほとんど見れないと思っていたのだが...

まぁ、良かったのか、ゆっくりホテルで寝ていたほうが良かったか?微妙だね。

宗谷港のかなたから日は昇る。

空一面に広がった雲が、朱に染まっていく...

そうそう、宗谷港は全国の港で2番目のタコの水揚げがある港なんだそうだ。

昨晩は稚内でタコのアタマの刺身を食べた。こいつは美味かった。

セイコーマートの店内調理シリーズホットシェフの大きなおにぎりは北海道での朝食の定番だ。各店舗で炊き上げたご飯を手作りでにぎってあり、ふんわり美味しい。しかも大きい。この日は浜頓別緑ヶ丘店で買ってクッチャロ湖の湖畔での朝食だった。なかでもお気に入りは、すじこ入りである。このようにたっぷりのすじこが、あたたかくふっくらしたご飯に入っている...

塩加減も店によって、おにぎりによって、まちまちなのも手作り感があってよろしい。ちょっと塩分多目との話もある。いつもは、すじこと鮭が定番なのだが...

今回初めて、うに数の子と言うのを発見して試してみる。

う~む。これまた塩辛いがいける!

同じくセイコーマートで買ったほうじ茶(ペットボトル98円と安い!)をがぶ飲み。北海道ドライブの朝食は、ほぼ毎日これなのです。

ただし、ホットシェフはセイコーマートすべての店舗で売っているわけではなく、看板下にHotChefのカンバンがある店で扱っています。店舗検索も出来ます。

クッチャロ湖はご覧のような天気。

湖畔のベンチに座って、セイコーマートのおにぎりで朝食。大規模な集団のキャンプがあって、早朝からけっこうにぎやかな湖畔だった。

クッチャロ湖に来る事は決めていたが、これからどこへ向かうかは未定だった。携帯で天気予報を調べながら吟味した結果、日本海沿いを南下する事に決めた。

って、ここはオホーツク海沿い。逆じゃん?

と言うことで、浜頓別からサロベツをつなぐ道道84号を西へ... すごくいい道が続く。

正面に、昔の酪農のシンボルだったサイロがある。いい感じだなぁ...

昔は牧草をサイロに入れて発酵させたのだが、現在では牧草をロール状にしてポリエチレンのラップで包むロールベールラップサイロが一般的なのだ。

今では牧草ロールが牧場のシンボルっぽくなっているが、昔からあったわけではないのだ。

国道232号 天売国道とかオロロンラインと呼ばれる道を南下している。

時刻は9:30頃だった。いかにも北海道の海沿いという道をゆっくり流して走っている。頭は空っぽ。まもなく初山別を通過。好きな、みさき台公園もこの天気では行っても仕方ない。またいつの日か...

背後には暑寒別岳がそびえる。

1,000m以上の山々が一気に海面に落ちこむところがここだ。紅葉のシーズンはこの山肌一面朱や黄に染まるのだろう。

3日目 2008年9月8日  天気の良い所ってどこだ?

夜明けの宗谷岬にて

オホーツク街道を南下

クッチャロ湖から道道84号でサロベツへ

天塩から留萌へオロロンラインを行く

この日は、北海道全域で曇り時々雨の予報だった。

天気の良い所を探して、走り回った。

最初はオホーツク海、そして日本海沿いへ...  

たどり着いたところは...

宗谷岬を出て、国道238号をオホーツク海沿いに南下する...

時刻は5:41。

この日は天気はいまいち良くならないらしい。

宗谷国道でも有数のビューポイントのこの場所もただ通り過ぎるだけ。

走ってはいるけれど、どこに行くか決めていたわけではない。

ただ走っていただけだ...

浜頓別までとりあえず行くか...

と、決めたのは猿払あたりのこの辺だったと思う。

ポロ沼を越えて浜猿払で左折すると、エサヌカ線という道路に出る。

このエサヌカ線はサロベツの道道106号以上に何も無いまっすぐな道路だ。何度も走っているが、ここを走るときは、いつもさえない天気だ。

この道路はまっすぐなだけで、それ以上何も無い。

海のすぐ近くだが海が見えるわけではないし、途中クランク上に2回ほど折れ曲がる。

よっぽど空に助けられない限りサロベツで味わうような感動は無いだろうなぁ...

エサヌカ線の最後の区間は400mおき位に舗装が盛り上がっていた。居眠り防止?なんだろねぇ...

そろそろ浜頓別の街だ。

エサヌカ原生花園は素通りしたけれど、行ったことの無かったベニヤ原生花園には寄ってみることにした。るるぶの北海道ドライブの写真がすごく良かったのでね。

ベニヤ原生花園に寄ってはみたが...

空はグレー、太陽だけがまぶしかった。

ガイドブック(るるぶ)にあった緑の草原と青いオホーツク海は無かった。

展望塔もあるにはあったが、窓は開かない...

あはは、まぁしょうがないね。

北海道ドライブ旅行定番の朝食は?

快走路だ~と思っていたらダート区間に出た。

道路は急ピッチで改良されているようだ。

対向車も思ったより多く、天塩と浜頓別を

つなぐ道路として重要な道路であるようだった。

浜頓別から豊富に出て、道道444経由で稚咲内に出る。

再び道道106号に出た。

オトンルイの風車を眺めながら南へ向かう。黒い雲が垂れ込んでいた。とりあえず留萌まで行こう。

きっと晴れるさ...

なんとも気楽な旅である...

(なんとなく、ちびまるこちゃん風...)

さらに南下した苫前付近。

苫前には42基の風車がある。

写真に見えているのは苫前夕陽ヶ丘風力発電所 ・ 風来望と呼ばれる施設だ。

苫前の街をさらに南下すると、その大規模な風車群が見えてくる...

苫前グリーンヒルウィンドパークである。

20基の風車が、海を臨むグリーンヒルに林立している。

晴れていれば壮観な風景なのだが...

最近は風車は見飽きてきているので、あまりここで止まってみようとも思わない。

それより、南下すれば晴れるんじゃなかったのか?

やっちゃったか?読み違え。

まぁまぁ、それが旅ではないか。

そういう時もあるさ。

留萌から目的地雄冬岬へ

留萌を10:30に越えて、国道231号に入る。

天気は一気に好転し快晴となったが、気温上昇に伴って遠景はもやってきたようだ。

この先は雄冬岬に向かって、海岸沿いの厳しい道に入る。この道路が出来る1981年までは陸の孤島と言われたところだ。

トンネルと、ロックシェードそして橋梁が続く道。

雄冬岬に近づくにしたがって、海がもやってきた。

工事中のトンネルも多い。

黄金道路と同じく、災害->復旧の繰り返しのようだ...

雄冬岬 岩石公園

今日の目的の場所だった、雄冬岬の岩石公園にやってきた。国道から写真に見えるつづら折の道路を一気に登って駐車場に到

着する。海沿いの街が、雄冬の集落である。

大きく割れた岩石の上を金属製の階段通路を設けてある。こいつを登って展望台に向かった...

海を見下ろしてここを歩くのはなかなか気持ちがいい。

展望台は内部からは窓も開かないし、通路からとさほど展望も変わらないので登る必要は無かった。

やってきた北の方向を見る。

割れた岩石が山肌を覆う...

ここの紅葉はなかなかすばらしそうだな。

展望台より高いところへ遊歩道は続いている。

空気が澄んでいれば、天売島などもここから見えるはずなのだ。

しかし、なんとも立派な遊歩道だろうか?こいつは金がかかっていそうだ。