空と風、雲と雨   北の大地を駆ける旅 2014/8 北海道
 

6日目 2014年8月13日 晴れ間を探して

藻琴山から屈斜路湖を見下ろす。

早朝の宗谷地方は強い雨が降っていた。ところが気象庁の記録には雨は記録されていない。

キツネにつつまれたような気持ちだが、このように強い雨の中南へ向かっていた。

枝幸の北見神威岬まで南下。まだ雨は強く降り続いている。

枝幸の気象データにも7時台は降水記録はない。

しかし屈斜路カルデラの外輪山を駆け上がっていくと再び雨が降ってきた。

台風が過ぎても雲は停滞していた。今日の宗谷地方には晴れ間は望めないようだ。

晴れ間を探して長い距離を走る必要があるようだ。

駆け抜ける旅は、天候も駆け足で

めまぐるしく変わっていく

道道102号を走っている。晴れ間があるのは道東でも釧路・根室あたりと読んで、浜頓別、紋別、網走と一気に南下してきた。昨日の朝いた網走に戻ってきたわけである。このまま藻琴峠に駆け上っていく。

再び山を下って斜里経由で国道244号線を標津に向かった。ここでも強い雨が降っていた。

15時。別海町の海沿いは快晴だった。

道道988号から道道142号に入るところ。道道988号の恵茶人付近が舗装されたのは最近で以前は砂ジャリダートだった。

北太平洋の海は荒れていた。岩礁にぶつかった波が霧となる風景を見ていた。ライダーが駆け抜けていく

霧多布岬は真横から見ると真っ平らな岬。岬が見える海岸線にクルマを止めてずっと海を見ていた。


旅は記憶を呼び覚まし

自分を見つめる時間でもある

霧多布大橋を渡ったが、なぜか岬へ行く気がしない。コンビニに寄っただけで、道道123号を引き返す。

別海町の日の入りは18時28分。夕暮れが近い。

パイロット国道で西へ...

夕陽を追いかけて走っていた。

道道813号経由で道道928号へ。この道でパイロット国道243号に出れるはず。

既に時刻は14時20分だった。標津の武田でイクラ丼の昼食とした。ここのイクラ丼はすし飯である。

更に南下して別海町尾岱沼あたりで晴れ間が遠くに見えてきた。

なぜこんな何もない風景が好きなのだろう。

国道243号、44号経由で道道1127号初田牛スノーシェルターを通過。

恵茶人沼のほとりの牧場には馬が放牧されていた。

道道123号で北上する。牧場地帯を突っ切ってパイロット国道を目指す。このあたりで道道123号から国営農地開発道路円朱別原野西10線道路に入る。

どこまでも続く牧草地

日没の時にクルマを止めて

草のかほり、眩しい空を眺めていた

弟子屈に向かって走る。正面に雄阿寒岳、雌阿寒岳が見えていた。

この日は美幌経由で網走まで走った。晴れ間を探して行ったり来たり779kmの旅だった。