「東洋のナイアガラ」という看板は日本のあちらこちらにあって、その滝は本物のナイアガラを見たものにとって、実物はずっこけるようなものでしかないわけだ。この原尻の滝も恥ずかしながらそういう形容詞がつけられているかわいそうな滝だ。

でも、この原尻の滝の風景は本当に素晴らしいよ。穏やかな緒方川、田園が広がる風景の中に突然現れる穏やかな弧を描く滝。滝幅は120m、高さは20m。平地の中に突然現れるこの滝の景観はには誰でも驚くだろう。

周辺の雰囲気もいい。田舎の里山そのものの風景が続いている。滝の上には沈下橋があって、ここをクルマで渡ることもできる。クルマと原尻の滝を一緒にカメラに収めたいとこだが、道の駅が併設されていてそれなりに大勢いる観光客の視線が恥ずかしい。

この日、滝下に降りていって空を見上げると巻雲が滝から湧いているみたいに見えた。それなりに迫力があるね。

ボクは滝にはあまり興味はないけれど、この滝の風景は好きだな。

阿蘇に行ったらここへも足を伸ばしてみてほしい。他にはない滝の風景を見るために

この風景に出逢った旅は

早春、海を巡る九州の旅 2009年九州