灯台のある風景 落石岬灯台 根室十景 草原
 

落石岬灯台ほど感動的なアプローチを持つ灯台は無いだろう。

アカエゾマツの林の中を木道がつづき、天然記念物のサカイツツジやミズバショウ、ワタスゲなどが自生する平原を越え、再び森を抜けると感動的な風景が広 がっている。ボクはこの灯台へ続くアプローチの感動を当時のBlogにこう書いている。


ヴァージニア・ウルフの「灯台へ」という小説を知っていますか?

この小説の舞台はスコットランドのスカイ島。

荒涼とした草原、切り立った 断崖、霧に霞む海岸線。

まさにここ落石岬灯台の風景は、この小説に出てくるスカイ島の風景そのものだ...

2Km 続く森の中の木道を抜けるとこの風景が広がる。

草原の先は断崖の海岸線。

海面を覆っていた霧。空を流れるすじ雲、心地よい風。

なんてすばらしい風景。

穏やかな天気の日、この場所はすばらしい。

次に来るときはここでヴァージニア・ウルフを読んで過ごそう。

誰もいないこの灯台で...

落石岬灯台

航路標識番号 0147 [M6834]

位置 北緯43度09分 52秒 東経145度30分55秒

所在地 北海道根室市落石西

塗色・構造 白地に赤横帯1本塗

塔形 コンクリート造

レンズ LBH- 90型灯器

灯質 単 閃白光 毎8秒に1閃光

実効光度 420,000 cd

光達距離 19.0海里(約35km)

明弧 207 度から70度まで

塔高 14.9 m

灯火標高 48 m

初点灯 1890 年(明治23)10月15日

この風景に出逢った旅は

北の大地と岬を巡る旅 2008年北海道