函館港9:40のフェリーで北海道を離れる。

いつもの事だが、走る距離が伸びるほどその終わりは走り足りないと感じてしまう。

竜飛岬から日本海沿いを走ってたどり着いた、秋祭りの能代で旅が終わる。

函館フェリー埠頭

青森へ向かう船上にて...

8日目 2006年9月9日 旅の終わり...

9時のフェリー埠頭。

函館は、この日から天気が崩れるという天気予報通り、雲が広がっている。

フェリーは昨日電話で予約しておいた。いつもどおり車検証を持って窓口に行ったが、車検証は確認されなかった。昨年はチェックされたけど、手続きが簡易化されたんだろうか?

さっさと千畳敷を撤収して、風合瀬鳥居崎へやってきた。

ここはこの国道101号沿線で一番好きな場所だ...

実はこの場所は、道の駅ふかうらそのものです。

道の駅ふかうらの建物を抜けた裏が、もうこの風景。

弁天崎にある灯台から、白神山地を望む。

西日が灯台に照りつける...

津軽で遅めの昼ごはん

やはり、走り足りないな...

龍泊ラインへ寄って行こう!と、フットワークが軽いボク。

ちょうど、青森のフェリーターミナルの前を国道280号が走っている。

松前街道と呼ばれる道だ。国道280号蟹田で青森県道12号に入り、県道14号を走って今別へ。三厩(みんまや)で国道280号は国道339号となり龍飛に続く。

到着した龍飛岬は天気が悪いので、結局クルマも降りずスルーして龍泊ラインの眺瞰台まで一気に走る。

しかし、空は暗かった。

走り足りないので、龍泊ラインへ

この小泊岬を望む海岸線は大好きな風景だ。

何度来ても龍泊ラインはいいな。

国道101号は昔に比べずいぶんバイパス化が進んでいる。

千畳敷に到着。かなり陽が傾いてきた。

ここは観光名所と言うこともあって、いつも人が多い。

でもここが最悪だと思うのは、クルマの乗り入れを許していること。

これが風景を台無しにしている。これではここは見る価値が無い。

今日頂いたのは、いさり火定食 2,500円(たぶん...)

名物のイカの刺身とあわびが美味でした。うにもなかなか。

ここはじゃっぱ汁などの津軽の伝統郷土料理も各種食べられ、お薦めです。

9時40分定時にフェリーは出航

さようなら北海道。

函館山の上には厚い雲が掛かっていた。

船旅もまもなく終了

フェリーを降りれば、東北自動車道で一気に東京を目指す。

なんか物足りないような気がするのは贅沢なのだろうか?

小泊まで内陸を行く国道339号と権現崎へ向かう道路が分岐する折戸という地区。

ここにいつも立ち寄る「おさかな海岸」がある。

リゾートしらかみ号(これは青池編成)が千畳敷駅に到着...

この五能線はシーサイドを走る絶景ルートとして人気がある。ここの列車の旅もぜひ一度味わってみたいね。

でも龍泊ラインの、このワインディングさえあれば何もいらないんじゃないか?

素晴らしい風景とワインディング。最高のドライビングロード。

国道101号を南へ

漁港の横の通路を抜け、弁天島の灯台へ向かう。

弁天島のてっぺんから大島を見下ろす...

う~ん絶景!

「風合瀬」は「かそせ」と読みます。

今日乗り込むのは、ばにあという小さめの船だ。

乗客も少なめ。

9:40に函館を出航だ...

いよいよ北海道ともお別れ。

今回は素晴らしい風景に出会えた、本当にいい旅だった。

道南全体に雲が掛かっているが、沖に出るほど晴れてきそうだ...

船の後部デッキにあるベンチは最高の眺め

見る見るうちに青い空になった。

函館山って大きいなぁ

見る見るうちに青い空になった。

函館山って大きいなぁ

津軽の十三湖から、国道101号を目指すと、ほとんどのナビは県道12号を選択します。ツーリングマップルなどでもその道しか無いように書かれていますが、実は十三湖横の明神沼と三吉山は、この写真のような立派な道で結ばれています。

三吉山から国道101号は、屏風山広域農道というまっすぐな道が続いており、十三湖から鰺ヶ沢へはこのルートがお薦めです。

屏風山広域農道を走ります。

前方に岩木山が見えてきました。

天気がよければ岩木山を登る、津軽岩木スカイラインを登ろうと思っていたのですが、この天候ですと龍飛方向は雲の中。雲海を見るだけになりそうで、見送ることにしました。

じゃあどうするか?

国道101号で東北道浪岡ICはすぐだ...

でも、まだ走り足りない感じ。

同じ国道101号を能代方面へ向かう。秋田道で帰ろう...

不思議に思っていた、この海岸に点在する丸い岩。

そして、たそがれの金色の世界...

道の駅ふかうらの建物の裏で...

どうしよう、ここで日没を待つか先へ進むか...

大島の後ろを沈んでいく太陽。

やはりここの夕陽はいいな。

風合瀬鳥居崎を出て、この駅にやってきた。

思い出したのだ。

前回来た時に、次はこの驫木駅で夕陽を見ようと思ったことを...

五能線驫木駅にて...

海沿いの駅というのは何か惹かれるものがある。

この驫木駅は青春18きっぷのポスターにもなった場所。

コピーは確か、「たんぽぽみたいに旅に出た」だったと思う。

駅舎後方に日が沈んでいく...

誰もいない駅にたったひとり...

空にはうろこ雲が浮かんでいた...

海が朱に染まる。

まもなく日没。

冷たい風が吹いていた...

なんだか、胸にじんときた

誰もいないホーム。

レールの彼方を見る...

駅の待合室から夕陽を眺める。

ここに停車する列車は、上り下りあわせて11本。

今は17時53分、次の列車は19時45分鰺ヶ沢行き下りだ。

そろそろ本当に日が沈む。

この旅の終わりだ。

なんだか、胸にじんときた...

海は朱に染まり、そして空は蒼から闇へ...

さて、ほんとうに帰ろう...

このあたりの海岸線は深浦の海岸線でも有名なところ。

大岩と呼ばれるあたりだ。

深浦駅周辺を走行中。

深浦港越しに岡崎海岸を望む。

この日の能代は大渋滞。

なぜかと言えば、「能代おなごりフェスティバル」という祭りをやっていたから...

不精してクルマから降りないで、一枚だけ撮った写真がこれ。

実際にはねぶたの灯りなんですけどね...

能代の渋滞を何とか抜けて、秋田道へ...

暗くて退屈な秋田道を抜け、北上JCTで東北道に入る。

ここは平泉の中尊寺PA。

なぜか、この無意味な写真でこの日は終わっている...

東京までは、あとたった470Km意外に近いな。とか負けず嫌いな事を言ってたような気がする...(実際には限界だった...)

9月2日未明に東京を出発して、9月10日3時に帰ってきました。

8日+3時間、5,049Kmの旅でした...

すばらしい風景に出会えた、忘れえぬ旅になりました。