場所を移動しつつ、この風景を愉しむ。

雌阿寒岳は最近小規模な噴火をしたようだ。

道道664号から、国道241号へ出る交差点。

右へ行くか左に行くか悩む...

網走付近が一番晴れている感じだったので、とりあえず北へ。

右折だ...

小清水ハイランド725を出て、藻琴峠を下っていく...

右手に知床連山が見えた。

なんて気持ちがいい道だろう。

道道102号からの展望はすばらしい。

記憶に残る道だ。

藻琴山展望駐車公園

オンネトーへ

見る角度によってその色彩を変える湖。

この湖水は酸性で魚類は生息出来ない。

湖底から弱酸性温泉が湧き出しミネラルイオンが溶け出すことにより、湖面が天候や時間帯、四季の変化によって色を変化させているのだ。

釧網本線 川湯温泉駅にて

藻琴山展望駐車公園に着いた。

整備された広い駐車場があるが、他には何も無いところだ。

人気は全く無かった。

左手にある立ち枯れた木は仲間内では「きくぞうの木」と呼んでいる...

さびしく立ち枯れた姿が、その人を連想させるのだろう。

屈斜路湖を薄雲のベール越しに見下ろす。

この場所からの展望もなかなかだ。

屈斜路湖に立ち寄った際は、美幌峠だけでなくここも訪れることをお奨めしたい。

さて、そろそろ立ち去ろう。

時間は8時になっていた。

今回の旅は次に行く場所が、行きたい場所があまり浮かんでこない。なぜだろう?

とりあえずは山を降りるしか無いのだが...

今日の蒼さはどうだ。

空の蒼さが強すぎて、湖面の色彩の変化が乏しいと感じるほどだ。

今日のオンネトーは蒼い湖だった。

国道241号から国道240号、津別から道道27号経由、北見で道道7号に入る。

途中で道路が工事中。ダート走行が何キロも続いた...

流れる薄雲が消えて、白い雲が浮かんだ風景が見たかった。

それは次回の楽しみか...

毎年オンネトーには来ているが、晴れたオンネトーは2005年以来3年ぶりだ。

澄みきった湖面は空の蒼をそのまま写し込む。

倒木は自然のままに。

静寂が湖面の色を変える神秘の湖を包む...

オンネトーから見る、雌阿寒岳、阿寒富士。

象徴的な風景...

雌阿寒岳、阿寒富士

そして、オンネトーから120Km走ってたどり着いた道は...

ダートを登る道。

待っていた風景は...

道道102号を下って、国道391号へ入る。

北へ向かって知床方面へ向かうか内陸へ向かうか迷ったが、クルマで行ける範囲の知床はそれほど好きではないので、結局内陸へ向かうことにした。前方には硫黄山も見えてきたが、イオウ臭いのは苦手なのであえて行かないのだった..

そして、ちょっと休憩するために駅に立ち寄った。

川湯温泉駅である。

駅は、実際の温泉街とは離れた場所にあって、静かだった。

ちょうど、釧路行きの8:17の列車が来た。

この駅を発着する列車は、網走行きの上りが4本、釧路行きの下りが6本しかない。次の釧路行きは11:40である...

何名か乗り込む人はいたけれど、降りてくる人はいなかった。

列車が去った駅のベンチに座り込む...

この川湯温泉駅は単式ホーム・島式ホーム混合の2面3線+構内踏切のレイアウトで、最西端の平戸口駅と同じである。

実はこの駅をモデルに過去Nゲージのジオラマをいくつか作っている(販売目的で...)。実に画になる駅なのである。さっき行ってしまった気動車も旧国鉄色のキハ20だったりすると感涙ものなんだがなぁ...

弟子屈から国道241号阿寒横断道路へ入る...

どこまでも森の中を走る道。

空は抜けるように蒼かった...

一気に阿寒湖を通り過ぎ、オンネトーへ向かう。

湖に入っていって撮影するどうしようもないカメラマンもいるようだが、木々の間から

見るこの風景のすばらしさはどうだ。

湖底から弱酸性温泉が湧き出しているために、複雑な色彩の変化を見せる湖面。岸に近い湖面はまるで黄金のように輝いてい

...

岸から離れるとどんどん青くなっていく。

10時近くなった。観光バスが何台もやってきたので退散することにする。

北の汽水湖を目指して

サロマ湖は日本全図を見ても容易に確認できるくらいデカイ。日本で3番目の湖沼で、汽水湖では1位だ。

この広大な湖を一望できるのがサロマ湖展望台である。道の駅サロマ湖の後ろにある幌岩山の頂上にある展望台だ。

ここへたどり着くには、標高376m登山道を徒歩で登るか、クルマで西側の幌岩山林道か東側の浪速林道(両方ダート林道)を走るかでアクセスできる。

サロマ湖を一望する展望台にて

これはサロマ湖の一番北を見た風景。

さすがに超広角レンズでも3分割しないと入らない。

幌岩山からサロマ湖の北の端は17Kmの距離がある。

画面中央の一本の線が、オホーツク海とサロマ湖を隔てる砂嘴である。この砂嘴は長さ25kmにもおよび、

原生花園が広がっているのだ。

砂嘴の中央部に人為的に作られた永久湖口がある。1929年にこの湖口が作られて以降、海水の流入は増え、湖水は海水に近いものとなった。

遠くには知床連山まで見えていた...

南へ行くほど雲があるようだ。蒼い風景を楽しんで、浪速林道で下山することにした。

キムアネップ岬のサンゴ草

幌岩山から次に行くキムアネップ岬を見下ろす。中央のサロマ湖に突き出した半島がそうである。

ここは隠れたサンゴ草の名所らしく、友人のOh!さんと行って見ようと言っていたところだ。

遠く、知床の山々まで見えています。

浪速林道(なんで浪速?)を下って、国道238号経由で到着。

サンゴ草群生地は、幌岩牧場の一角にあった。

少しマイナーなスポットでもあり、人影は無かった。

卯原内のように観光地化してない素朴さがいい。

気温は高く、汗ばむ昼下がりだった...

少し乾燥気味の湿地帯だったが、ところどころに水の流れがあった。

水に近いところほど、赤が鮮やかだった。

ここは、サンゴ草を見ながら和むには最適な場所かもしれない。

少しおなかが減ってきた。

さて、昼食は何にしようか?