朝からよく晴れた日、錦江湾を渡って大隅半島をめぐる。

内之浦でJAXAの施設を見学して宇宙に思いを馳せ、南下して美しい砂浜をめぐり、最果ての射撃場にたどり着く。

そしてパノラマパーク西原台で穏やかな錦江湾の星空をみて一日は終わる。

最果ての土地をめぐる旅は記憶に残るいい旅だった。

桜島へ渡る

7日目 2010年3月26日 大隅半島をめぐる旅

噴煙も押さえ気味の桜島。湯の平展望台へ向かった。

今朝はすっきり晴れた日になった。

7時にホテルをチェックアウトしてフェリーターミナルに向かう。

桜島から太陽が登ってくる。

眩しい錦江湾をフェリーで渡る...

朝は10分おきに行き来するフェリー。平日の今日は通勤の人がほとんど。

24時間運行で桜島と鹿児島港を15分で結ぶ。

あっという間の船旅です。

国道220号を南下して、お気に入りのアコウの並木道を越えていく。鹿屋で県道68号、肝付広域農道を走っていく。

そして県道561号の国見トンネルを越えて、内之浦の街へやってきた。

途中もらったガイドブックで国見山の展望台が案内されていたので、狭い旧道を登って行くが路肩崩落で通行止めだった。

内之浦へ向かって

ここには3つのパラボラアンテナがある。JAXAが言う「うっちーさん」とはここの34mのパラボラアンテナを指す。一方「うすださん」とは長野県佐久にある臼田宇宙観測所の64mのパラボラを指すのだ。

内之浦にははやぶさを打ち上げたJAXAの基地がある。

それが内之浦宇宙空間観測所だ。このゲートで見学したい旨申し出れば、ガイドブックと通行証がもらえる。

ここは世界でも珍しい山にあるロケット打ち上げ基地である。

衛星ヶ丘と書いてほしがおかと読む展望台。

20mパラボラの横にあり34mパラボラやミューセンター(Mロケットの発射場)を見下ろせる。

ここの見学は16:30までなので、ここから星をみることは出来ないんだけどね。

これが10mのパラボラアンテナ。

バックには青い海が広がっている。

これは20mのアンテナ。地球周回軌道の科学衛星用のアンテナである。

ミューセンターの発射台、管制塔、組立棟、そしてM-Vロケットが展示されている。

枕崎空港の前を通って、吹上浜方面へ向かった。

晴れ間を狙って走っていったのだが、到着した吹上浜海浜公園付近は風雨が強くなっていた。

知覧の街を越えて、再び指宿スカイラインに上がった。

新装なった湯の平展望台へ初めて来ました。

対岸の鹿児島の風景も雄大に見下ろせます。

土石流を防ぐ砂防ダムが何段も続く

内之浦の海岸も美しい砂浜。

クルマで海岸近くに降りていって、ここでコンビニで買ったパンで昼食とした。

海岸に降りてのんびり愉しむ。ここから先は良い海岸がいくつもある。

その海岸を巡るのが、今日のドライブの目的でもある。

内之浦宇宙空間観測所へ

これが通行許可証です。

なんかカッコいいので、このまま付けて帰りたかったなぁ。

mセンターを見下ろす。

はやぶさもここからM-Vロケットで打ち上げされたのだ。

万一打ち上げ時に事故が起こった場合、ロケットを海上に放出する考え方で設計されている。

観測用の小型ロケットの発射基地である、KSセンター。

この中に発射台があるらしい。

この場所にはミューロケット以前のラムダロケットの発射場があった場所だそうだ。

M-3Sロケットが展示されている。このロケットは世界でも稀な惑星間起動へ探査機を投入できる全段固体燃料ロケットである。固体燃料ロケットは燃焼の制御が困難なロケットなのだが、それを成功させたことで世界から注目されたという。

パラボラアンテナの横の道には桜が咲いていた。

ここから、一旦ゲートの外に出てミューセンターに向かう。

遥か宇宙へ向かって旅立つ処

はやぶさはM-Vロケット5号機でここから旅に出た

発射塔とランチャー、組立基地、M-Vロケットが並ぶ

山地に立つロケット発射場


この地で発射塔の先端、空を見上げて

はやぶさの旅

遥か宇宙に思いを馳せる...