大隅半島南西岸の美しい砂浜を巡る...

県道74号を走って佐多辺塚海岸へ

何も無い海岸。

美しい海があるのみ。

眼前にはただ太平洋が広がっている。

砂浜を後にして、国道448号へ戻る。

高台に登っていったところに岸良海岸を見下ろす展望所がある。

ここから見た岸良海岸はこの上なく美しいのだ。

県道74号から辺塚海岸を見下ろす。

これはなんて海岸なんだろう...

この旅では、鹿児島県道74号の船間から、自衛隊の射撃場がある佐多辺塚までを走りたかったのだ。

一度走ったことはあるのだが、その後は来るたび通行止めが続いて道を阻まれている。

この日は特に規制も無いようだった。

国道448号をそれて、県道74号へ入って船間の岩礁に守られた港へ降りていく。

気持よく流せる国道448号。九州で一番好きな国道だ。

内之浦から南下して、岸良の海岸が見えてきた。ここも素晴らしく美しい海岸だ。

海岸近くに入っていって、砂浜を散策する。

岸良まで来ると、ほとんど人がいない。

波音だけの静寂の海岸である。

船間を過ぎて、県道74号を南進していくと辺塚海岸が見えてきた。

遠目に見ても美しそうな海岸だ。小さな集落があるだけで自動販売機すら無い。

そして、県道74号の険道区間へ

辺塚の集落の入口がここ。駐車場はない。

徒歩で民家の軒先をすり抜けると、すぐに海岸が現れる。

砂は少し粒が大きい砂だった。決してさらさらの砂ではない。そして歩きにくい。

海は急激に深くなっているようで、深いブルーの海だった。

潮も複雑な動きをしているようで、海水浴には危険だろう。

この辺塚海岸の場所は以下の通り。

県道74号沿いには佐多辺塚海岸もあり、こちらの辺塚海岸は内之浦辺塚海岸とも呼ばれるそうです。

しかし、なんて美しい海岸なんだろう。

以前来た時の記憶はどこかに行ってしまって出てこない。

ボクはこういう誰もいないさびしい海岸が好きだ。

辺塚海岸から先は通行止めの時も多い険道区間だ。辺塚海岸までは2車線が一気に車幅も離合困難な狭い道路に変わる。

でも過去通った時よりは改良は進んでいて拡幅工事された区間もあったのだが...

倒木も多かったけど、なんとかZ4Mが通れる幅は確保されていたのだが、佐多辺塚へ近づくほど道は悪くなってくる。

この先は倒木が多く、かなりヒヤヒヤのドライブ。

クルマを降りて倒木や落石を片付けつつ進んだ。酷いところはやむおえず倒木を乗り越えて進んだ。

だけど、こんなところでパンクをしたらもう終わりだ。一夜をここで過ごすことになるだろう。

船間漁港はこの岩礁に守られた、天然の港になっている。

あちらこちらで、野生の猿が出没した。

波が作り出す、砂の紋様がなんとも言えない美しさだった。

海は急激に深くなるため深い色である。

この寄せる波の風景を、いつまでも見ていたいくらいだった。

やっと海が見えてきた。

県道74号のこの区間は山を縫うように続く道で走破に時間がかかる道。

辺塚の海岸から1時間かかって、やっと再び海が見えてひと息つく。

ここからも射撃場までは30分くらいはまだ掛かるだろう…

やっと自衛隊の佐多射撃場にたどり着いた。

太平洋に向かう、誰もいない、最果ての射撃場だ。