能取湖を出発

卯原内のサンゴ草群生地にこれほど人がいないのはめずらしい。

雨上がりのボードウォークはものすごく滑る。

駐車場のアスファルトから飛び移ったら、そのまま着地で滑って転けてしまった。

さて、この空。今日はだんだん天気が崩れて行きそうだ。

北へ向かうか。それとも西へ?

Oh!さんと相談して知床へ向かう事にした。

ボクは知床五湖全部を見た事はなかった。いつ行ってもヒグマ出没で前半だけ。

さて果たして、今日はみれるのだろうか?

高倉健がホームの端に立っていて、列車を待っていそうな駅...

釧網本線 藻琴駅。

網走番外地の網走駅のシーンはここ藻琴駅で撮影されたそうだ。

オホーツク海は見えないが、なんとも味のある駅舎が魅力だ...

通学の学生が10人くらいバスを待っていたんだけれど、写真を撮っているといなくなってしまった...

ちょっと申し訳なかったな。

藻琴駅のホームは土のまま。

それにしても蒼い空だった...

高倉健と会えそうな...藻琴駅

知床五湖ふたたび

この日の知床五湖には立ち入り禁止区域は無かった。

つまりは、まだヒグマが出没していないと言う事だ...

いままで、ここを訪れたことは3回あるが三、四、五湖はいずれも立ち入り禁止だった。

今日始めてこの目で見ることが出来るのだ。

国道334号から道道93号知床公園線に入る。

知床連山を覆っていた雲も流れていき、その姿を見せてきた...

知床五湖への最後の長い直線道路。

知床の蒼い空に向かって駆け上がる道...

さて、今日は五湖のうちいくつまで見れるのだろうか?

クマが出没するとエリア制限が出るのだが、ひどい場合は五湖全てが見れないこともあるのだ...

一湖の澄んだ湖面...

背景に雄大な知床連峰。

そして対岸には...

対岸に現れたのは、水を飲みにきたエゾジカだった...

こういうときは高倍率ズームレンズは便利だ。

28mmの広角から一瞬で300mmに切り替えて、エゾジカを引き寄せる。

一湖はすばらしい風景を見せてくれた。

ただ残念なこともある。

対岸の岡の向こうに展望台の上部が見えているのだ。人が展望台にいればその人まで見えてしまう...

この風景の背景に人がいるなんてマッタクなんてことだ...

知床五湖で一番大きな湖である二湖。

静かな湖面が美しい...

駅に併設されている「喫茶トロッコ」も10時からの営業と、まだまだ時間があり待っているわけにもいかない...

次はこの先にある北浜駅に向かおう。

北浜駅には他の駅には無いものもあるから...

ほら、こんなに海に近い。

はるかに見えるのは能取岬だ...

展望台からオホーツク海を見下ろす...

朝の涼しい風、波の音...

なんともいえない旅のよろこびを実感する...

右方向には知床半島。

知床連山を説明する案内板が設置されていた。

知床へ...

北浜駅を出て、国道244号を東へ向かう。

左には小清水原生花園、右には涛沸湖が広がる。

広々とした北海道らしい道...

本当は前方には斜里岳が雄大な姿を見せるのだが、雲にさえぎられ見ることは出来なかった...

オホーツクの海と北浜駅

北浜駅にはオホーツク海を一望できる展望台がある...

まもなく網走方面の列車がやってくるようで、通学の学生が3人ほどいた。

遠くに汽笛が聞こえてきた...

まもなく網走方面の列車が到着。

網走駅を経由して、石北本線の留辺蘂まで行く2両編成の列車。

学生3名が乗り込んだ。

彼らを乗せた列車が発車していく...

ホームの向こうは青い水平線...

途中、国道244号線を離れて海沿い、釧網本線沿いを走る...

斜里の街を過ぎると、国道244号を離れ国道334号に入る。

ここからは気持ちの良い海沿いの道。

交通量は多い...

観光客でごった返すオシンコシンの滝は素通りして、知床五湖を目指す。