知床五湖と展望台
知床五湖と展望台
三湖と四湖はイマイチの風景で湖面もあまりきれいでない。
これなら、例年通り一湖と二湖だけ見て帰っても正解だなぁ...などと思いながら最後の五湖へたどり着いた...
五湖はすばらしい風景を見せてくれた。
知床にはまもなく一気に秋がやってくるのだが、湖面に映る木々の緑が綺麗だった。
厳しい季節の前、最後にみせる木々の息吹だ...
五湖を散策した後、展望台に行ってみた。
展望台にはこのようなボードウォークを歩いていく...
知床連山をバックにこの通路はいい雰囲気だが、存在感がありすぎるかもしれない。
北海道の風景は意外に手つかずの大自然ではなく、人工物が目立つ。
果たして良いことなのだろうか?
国道334号線に戻り、羅臼岳に向かって峠道を駆け上がる...
すっきり晴れた空、澄んだ冷たい空気が気持ちいい。
オープンカーで旅する価値がここにある。
知床峠から羅臼を巡る...
根室へ...
野付半島を出て、根室に向かった。
風連湖あたりで、国道244号から国道243号へ入る。厚床で国道44号に入って根室を目指すのだが、それはあまりに芸が無いし、後ろを走るOh!さんへのサービスの意味もあり、国道243号を横にそれて新酪道路と呼ばれる牧場の中をアップダウンしながら走る道を行く...
この道は結構気持ちがいい。おススメしたい道路だ。
そして前回素通りしたナラワラにやってきた...
先ほどの雲とはうって変わって青空に白い雲の風景だった。
ここはまだまだナラの木が大規模に残っている。
しかしここもまた、「滅ぶことがあらかじめ決まっている場所」なのだ...
考えてみると、トドワラにしろナワワラにしろなんて哀れな場所なんだろう...
自らが滅んで行く過程を観光という見世物にされているのだから...
まぁ、しかしこの場所は多くの野生動物の宝庫であり、自然のサイクルそのものを体感できる場所でもある。
ナラワラを後にして、道道950号を西へ向かった。
前方は暗い雲が広がっていた。
右にはオホーツク海、左には尾岱沼。
左右に海が広がる...
なんとも寂しい風景のなか、走る...
新酪道路から国道44号に入って東を目指す...
途中、春国岱という砂州に渡れるかどうか見に行ったがどうも車高短のクルマじゃつらそうだった。
今回は見送って先に進む。
そして、温根沼大橋を渡る...
この橋を渡る雰囲気が好きだ。
ゆるやかなバンクがついた左カーブをまわりながら橋にアプローチしていく...
温根沼があるので、根室は海の向こうという感じがする。時間は PM 4:35 だった。
相泊から羅臼に戻る道道87号。
海岸線を延々と走る道。
知床の山々はまた雲の中に埋もれてしまった...
道の駅羅臼には海馬屋というトドとエゾジカを食べさせる店はあるものの、味は┐( ̄ヘ ̄)┌ なので、美味しい店を探して国道335号を進む。
途中濱田という店を見つけて入ってみた。
海産物屋さんなのだが、料理も出してくれる店だ。
再び野付半島へ...
先日2日の野付半島は夕暮れが迫っていて、トドワラのみしか行けなかった。Oh!さんと相談して見ていなかったナラワラなどを見に、もう一度向かうことにした。
この場所は野付半島を貫く道道950号の竜神崎手前の付近である。この先は立ち入り禁止だ。少し先には野付崎灯台がある。
以前この場所に来たときに、職質をうけたことがある。
ここは国防上重要な場所なのだろうか?それとも北朝鮮の工作員と思われたのだろうか?
まぁ、とにかくここまでしか行けないよと、Oh!さんに告げるためにクルマを降りたところだ...
(無線があるから降りる必要なかったんだけど...)
知床峠から羅臼に下って、道道87号線を北へ向かう。
羅臼から約24Km北へ向かうことが出来る。相泊という集落である。
途中有名な波打ち際にあるセセキ温泉などもあり、結構人が訪れている。
写真正面の熊の穴という店は、「熊ラーメン」などとカンバンに書かれているようにヒグマやトド、エゾシカの肉を使った料理が売りらしい...
Oh!さんと話のネタに入ろうかと言う話もあったけど、もっと美味しいものを食べようと言うことで見送りとなった...
相泊は知床半島のクルマで行ける北限だが、最果て感はまったく無かった...
注文したのはきんき定食。
羅臼ブランドとしてもっとも有名なのはホッケ ・ ケイジ ・ そしてこのキンキらしい。羅臼ではこの魚をメンメと呼ぶそうである。標準和名はキチジなのだ...
きんきはもともと高価な魚だが、羅臼市場セリ値でキロあたり6000円にもなるらしい。
一般的には金目鯛ときんきは違う魚なのだが、同意に使われていることも多い。
で、このきんきの焼き魚だが、ほんとうに美味かった...
この濱田というお店なかなかお奨めです。
話のネタにムリにトド肉食って吐きそうになる必要は無いです(笑)
うわぁ、すごい雲だ!
おお、この写真を撮るためにクルマを降りたのだ...
竜神湾の方向のこの雲。
この先あんまりいいこと無さそうな雲ではある...
展望台から西を望む...
すばらしい風景だが、この風景を人間に見せる必要は無かったかもしれない。
この展望台は不要と思った...
一湖の背景を汚し、大規模なボードウォークを作ったり...
撤去すべきではないだろうか?
しかしその後、この展望台はさらに延長されている。
夕暮れの納沙布岬
納沙布岬へ向かうには、根室半島の南北を東の果てに向かい納沙布岬でつながる、道道35号を使う。
南北あるルートだが、納沙布岬へは根室市街から半島の北岸を走る35号を走るべきだ。
吹きすさぶ強い風。ひろがる草原。風にゆがんだ木々。
突然現れる美しい湖沼...
なんともさびしい、そして広い北の風景が広がる。
岬に着いた。
納沙布岬灯台...
さびしい灯台
空が意外に青かった。
東の果てのその世界...
納沙布岬の周辺は、俗っぽい政治の世界。
しかし、岬の端に立ってみれば
案外そこには何も無い。
夕暮れの空がそこにあった...
いちばん不恰好な灯台
サイロのように牧草でも突っ込んでみたくなる...
青い空の夕暮れだった...
納沙布岬を示すいちばんまともな標し...
9月夕刻のこの岬には人はまばらで、土産物屋も全て閉まっていた...
この岬には何度も来ているけれど、今回がもっとも気分が良かった。
今までは周りの雰囲気にいやな気分になったのだ。
さて、きょうはどこで休もうか...
夕日が沈む西を見た。高さ100mもある「平和の塔」。「四島(しま)のかけはし」と呼ばれるモニュメント。
そらはきれいだったけど、重いものを感じる風景である...
この平和の塔はその形が灯台に似ているため、納沙布岬に向かう観光客はこれが納沙布岬灯台だと思ってしまうようだ。
根室市内にホテルを取った。
今度は道道35号で半島の南部を走る。
こちらのルートは民家もそこそこある。
写真では明るく見えるが、実際には暗くて寂しい道。
ホテルの直前で、Z4Mは10,000Kmを迎えた。5ヶ月で10000Kmは私的には結構ペースが早い。旅に出る以外は週1回しか乗らないのだから...
この日は根室牛のステーキを食べたが、まぁフツーのファミリーレストランのステーキと変わらなかった。
街はロシアの船員が多かった...